ペットフードの塩分が気になる方へ

ペットフードの塩分が気になる方へ

1.海水魚が塩分多いのか?
生の魚のナトリウム量を調べてみると、種差はあるものの、淡水魚も海水魚だからといって差があるというわけではありません。
海水は塩分濃度(約3.3~3.5パーセント)にありますが、海水魚は、エラを使って海水のナトリウムを排泄する機能があります。
ほとんどの魚種で、一般的なペットフードの総合栄養食に含まれるナトリウム量よりも少ないです。
栄養成分表示(熊野灘でとれたお魚ごはん小魚フレーク 食塩相当量0.31%

2.そもそも塩分とナトリウムは別のもの
塩分とナトリウムは、それぞれ異なる概念ですが、食事に関する文脈ではしばしば混同されます。

塩分:
塩分は主に食品中の塩(化学的にはナトリウム塩化物、NaCl)の量を指します。食塩は、約40%のナトリウムと約60%の塩素で構成されています。食事における塩分摂取量は、食品に含まれる全体のナトリウムの量だけでなく、食品加工中に添加された食塩の量も含みます。

天然のナトリウム:
これは食品に自然に含まれているナトリウムを指します。多くの食品、特に野菜や果物、肉などには微量のナトリウムが含まれています。

3.肉と比べると魚はどうか?
畜肉と比べれば、魚はナトリウム含量は多いです。
しかしながら、それを食べたからといって、ナトリウムが過剰になることはないレベルの差でしかありません。

4.動物と人間の違い?
現代食により塩分を過剰摂取している人間と違って、健康な犬猫は、高塩分食による健康被害は認められません。
歴史的に、高塩分である血液を飲んで塩分摂取してきた動物であり、自然な食の塩分によって、犬猫は血圧が上がったりしません。
人間と同じような現代食は当然NGです。

5.大切なミネラル
わんちゃんねこちゃんにとってもナトリウムは大切なミネラルのひとつで、たとえば身体の中を満たしている体液にも溶け込んでいる必要不可欠な成分です。
人間が食べる味付けされた加工食品は塩分過多に注意が必要です。
自然のままの魚はむしろミネラル補給ができるので、全く問題ありません。
お魚やお肉など自然に近い食材で、安心安全なものを選んであげるようにしてください。

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