ペットフードのグリホサートについて

グリホサートは、除草剤の有効成分として使用される物質です。農作物の栽培に使用された場合、原料に残留する可能性があります。

原材料と残留の可能性

ペットフードに穀類や豆類などの植物由来原料が使われている場合、グリホサートが含まれるかどうかは、原料の栽培方法や調達先、製造工程などによって異なります。植物由来原料が使われていることだけから、製品中の含有の有無や量を判断することはできません。

含有の有無や量を確認するには、原材料に関する情報や、対象製品の検査結果を確認する必要があります。

日本の基準値

日本では、犬・猫用の販売ペットフードについて、グリホサートの基準値が定められています。基準値は 15 μg/g以下です。含有量の算出にあたっては、製品の水分量を10%に設定します。

この基準値は、販売用ペットフードに含まれるグリホサートの上限を示すものです。基準値を満たしていることは、製品中にグリホサートが含まれていないことや、検査で不検出だったことを意味しません。

環境省「ペットフード安全法 基準規格等」

グリホサートをめぐる訴訟

グリホサートを含む除草剤「ラウンドアップ」をめぐっては、使用者が健康被害を主張し、製造会社を訴えた事例があります。米国では、陪審がメーカーに損害賠償を命じた評決も出ています。(AP通信、2025年3月)

一方、訴訟の結論は案件によって異なります。2026年6月には、米国の連邦最高裁判所が警告表示をめぐる訴訟でメーカー側の主張を認め、州の陪審による賠償評決を覆しました。(Reuters、2026年6月)

これらは除草剤の使用や製品の警告表示をめぐる訴訟です。ペットフード中のグリホサートの残留基準や、個別のペットフード製品に含まれる量を直接判断したものではありません。

安全と安心について

法令上の基準に適合しているかどうかと、飼い主が安心できるかどうかは、別の観点です。

基準への適合は、定められた規格を満たしていることを示します。一方、飼い主が安心できるかどうかは、原材料や検査結果など、どのような情報を確認できるかによって異なります。基準値以下であることだけでは、グリホサートを含まないことや、個々の飼い主が求める情報が確認できることまでは示されません。

含有の有無を確認するには

製品中のグリホサートの含有量を確認するには、対象製品を検査する方法があります。検査結果を確認する際は、検査対象、検査方法、検出限界なども併せて見る必要があります。

原材料情報や検査結果が公表されていない場合、公開情報だけでは、その製品にグリホサートが含まれているかどうかを判断できません。

企業の姿勢が問われています。

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